債務整理 任意整理

債務整理と任意整理の違いは?

違い

「債務整理」は、債務を整理することと読めるので、素人でも何とく意味が分かりそうに思えます。

 

しかし、「任意整理」は、聞き慣れない言葉で、もし「債務について任意に整理すること」を言うのなら、任意に整理するとはどうことなのかと、思わず考え込んでしまいます。

 

そこで、「債務整理」と「任意整理」の違いについてです。
「債務整理」とは、借金を整理すること一般を意味します。多重債務などに陥らないように、借金を整理することを言います。

 

「任意整理」は、こうした「債務整理」における1つの方法です。
「債務整理」の方法には、この「任意整理」の他にも、「特定調停」、「個人民事再生」、「自己破産」があります。

 

このうち「任意整理」は、裁判所に依らず、貸金業者との話し合いで解決する「債務整理」になります。

 

「特定調停」、「個人再生」、「自己破産」が裁判所の手続きによる方法なのに対して、「任意整理」は、裁判所の手続きによらずに、自分で自由に(任意に)話し合いたい貸金業者を選んで、その業者との話し合いにより借金を整理することから、「任意整理」と言います。代理人として弁護士や司法書士に依頼しても、あくまで貸金業者との話合いによるものですので、訴訟にでもならない限り、裁判所は介入しません。
裁判所を介さずに行う点では、「任意整理」は、他の3つの「債務整理」の方法とは、大きく異なります。

 

自己破産を考える前に任意整理の選択肢を

任意整理

また「債務整理」における4つの方法のうち、「自己破産」の場合を除き、具体的に借金を整理する際には、貸金業者に対し、借金を法定金利により引き直すことで、借金を減らすことになります。
「任意整理」も「特定調停」も、基本的には、債務の中で減らしていけそうな債務、減らしたい債務、減らしておかないと返済に困るという債務を、自分で選んで行える点には変わりはありません。この2つの違いは、裁判所を介入させて行うか、任意の話し合いによるものかによる違いになります。

 

これに対し、「個人再生」「自己破産」については、債務全部についての「債務整理」になり、自分で「この債務とこの債務ついてのみ行いたい」というように、債務を選んで行うことはできません。

 

「個人再生」は裁判所を通じて再生計画を立て直すことにあります。「自己破産」と異なるところは、一定の金額と日常生活用品以外の家や車などの資産を残しながら、返済していくことができることにあります。

 

「特定調停」も「自己再生」も、「支払不能にはなっていないが、このままではいずれ破産してしまう」という状況下の人のために、その救済を目的としてできた制度です。あくまでも返済していくことを前提としていますので、収入のある人、もしくは収入の入る見込みのある人であることが必要になります。

 

これに対し、返済のあてがまったくない、収入ない人の場合は、「自己破産」を申し立てることになります。「自己破産」によって、借金がなくなる代わりに、財産もないという状態から、生活を再出発させることになります。

 

「債務整理」の4つの方法の中で、「任意整理」は、裁判所を通して行うような面倒くささがないので、もし「任意整理」によって債務の問題が解決できれば、ある意味ベストとも言えます。あわや「自己破産」を考えたような人の中にも、「任意整理」により、多額の借金がほとんどきれいに整理できてしまった例もあります。どの方法を取るかは、1度弁護士や司法書士に相談してみるといいと言えます。